家の売却で家財はどうする？そのまま売れる方法や売却のコツ・注意点も！
誰も住まなくなった住宅がある、相続した物件があるなど、家の売却を考えている方にとっては、家具や家電などの家財の処分や整理はどうすればよいのだろうと疑問がおありではないでしょうか。
もちろん、基本は空にして売却するのが一般的ですが、家財整理の時間が取れない、物が多くてどうしてよいか分からない、遠方に住んでいるなど、様々な事情で家財をそのまま売れれば良いのにな、と考えている方もいることでしょう。
そこで今回は、家財をそのまま売却する方法を、できるだけ高く売るコツなども合わせてご紹介していきます。
1. 基本は残置物なしで売却するのが一般的
故人の住んでいた家を相続し、売却する際、問題となるのが家の中の家財や不用品などの残置物ではないでしょうか。
家を売却したい場合には、基本的に中は空の状態にし、残置物なしの状態で売りに出すのが一般的です。
特に不動産仲介業者に依頼し、買い手を探してもらうという売却方法の場合には、購入希望者が家の内覧に訪れた際に残置物があると自身が購入後にそこで生活をするというイメージもしにくく、印象が悪くなってしまいがちです。
最低でも内覧に進む前、理想としては事前に片付けを済ませておいてから不動産業者に査定を依頼することで、不動産会社からの印象も良くし、できるだけ良い条件での売却を目指すことができるでしょう。
1-1. 処分したくない荷物がある場合は一時的に保管を
現在自身の家に保管するスペースはないけれど、処分してしまうのはちょっと……という荷物がある場合には、トランクルームや貸倉庫などで保管しておく方法もあります。
また、引っ越しに際してなど、一時的に保管を行ってくれる引っ越し業者の一時預かりサービスも多くありますね。
こちらは長期での預かりはできないこともありますが、必要な家財を一時的に預かっていてほしいという場合にはリーズナブルに利用することができます。
2. 家財をそのままで家を売却する方法
一般的には残置物がない状態で売却するのが良いとご説明しましたが、方法や状況によっては家財をそのままで売却を行うことも可能です。
家財をそのままで売却する方法には、以下のようなものがあります。
2-1. 不動産買取業者に依頼する
まず、不動産買取業者に直接買い取ってもらうという方法です。
不動産会社が仲介となり売却活動によって買主を見つけ、売買契約自体を買主と行う仲介売却とは異なり、この方法では不動産買取業者が直接買主となって家を買い取ってくれます。
仲介手数料により利益を得ているモデルとは違って、買取業者は買い取った物件の片付け・リフォームなどを行って自社で売り出せる状態にすることでその後の利益を得ているため、仲介では売却できないような物件や残置物がある状態でも買い取ってもらえることがあるのです。
しかし、仲介手数料を支払う必要がないのは大きなメリットですが、基本は家財の処分費用の負担が必要になり、その分を売却価格より差し引くかたちのところが多いため、相場よりも売却価格が低くなることは注意しておきましょう。
2-2. 付帯設備や買主との話し合いで決める
仲介による売却でも、売主が不要になったもので買主が「この家具は置いて行ってほしい」という場合があれば、お互いにメリットがあるため一部の家財をそのまま受け渡せる場合もあります。
新しい家電や家具など、家具付き物件として状態によっては売却にプラスに働くこともあり得るでしょう。
また、売却の際には、その不動産に備えられた設備とそれぞれの設備の状態などを記載した「付帯設備表」という書類を交わすことになります。
この付帯設備表に記載すれば、冷暖房器具や照明、下駄箱などは付帯設備としてそのまま残していくことが可能になりますね。
設備や家財を残していく場合には、後にトラブルを招かないようしっかりと書類に残すことや、故障・不具合などを確認しておくことが重要になります。
2-3. 所有権を放棄して仲介業者を介して売却する
仲介業者によっては、家具家電などの残置物がある場合での売却活動を請け負ってくれる場合もあります。
これには、残置物の所有権の放棄が必要になります。
所有権を放棄していない状態では、残置物を勝手に処分すると最悪損害賠償が発生するため、一定期間保管しなければならなくなってしまいます。
そうなれば、仲介業者も買主も仲介や購入を躊躇ってしまうでしょう。
そのため、前提として残置物の所有権の放棄と、その旨を契約内容に織り込み、書面での通知を行うことが必要になります。
この方法でそのまま仲介での売却を行うことも不可能ではありませんが、残置物が残った状態では購入者は見つかりにくく、売却額を下げなければならないことがあるでしょう。
高額での売却を行いたい場合には、避けた方が良いですね。
3. 不動産買取業者のメリット
特に家財道具をそのままで家を売却したい！という方は、難しい仲介での売却よりも不動産買取業者の利用をおすすめします。
不動産買取業者を利用することで、次のようなメリットが得られます。
3-1. 片付けや不用品処理の手間が省ける
まずは、片付けや不用品の処理など、家財の処理の手間が省けるということです。
そのまま売却したいという方には、一番大きなメリットですね。
物件の広さやものの量によっては時間と手間が大きくかかりますし、家具家電などの大型のものは、リサイクルのために回収してもらわなければいけなかったり、自治体の指示に従って指定の場所に持ち込んだりと面倒なことも多いでしょう。
もちろん、専門の家財整理業者に別途依頼するというのもひとつの手ですが、整理業者とのやり取りと、不動産業者へのやり取りとをそれぞれ行う手間もあります。
不動産買取業者に依頼すれば、家財をそのままに買取業者とのやり取りのみで売却が可能になりますので、忙しい方も安心できるでしょう。
3-2. 契約不適合責任が生じない
仲介により売主として買主と売買契約を結んだ場合には、「契約不適合責任」と呼ばれる、もしも契約した物件が契約内容に違反している場合、買主が損害賠償請求を行えるという責任が生じます。
例えば、契約書に記載していない雨漏りなどがあった場合には、該当箇所の修繕対応を行う必要があり、それができなければ損害賠償が請求されたり、売買契約が取り消されたりといった事態になる可能性があります。
しかし、買主が買取業者であった場合には、この契約不適合責任は生じません。
古い建物で把握していない不具合が出る可能性があるなど、不安な場合には買取業者を利用するのがおすすめです。
3-3. 早く売却できる
仲介業者による売却活動では、買い手が見つかるまで早くても3ヶ月、平均で半年〜1年ほどの時間がかかります。
残置物があるなど、物件によってはそれ以上ずっと買い手が見つからないということも考えられるでしょう。
その間も、もちろん維持費はかかってしまいます。
しかし、買取業者では資本を持つ業者がそのまま買い手となるため、短期での売買が可能です。
できるだけ早く現金化したいという方にとっても、買取業者の利用はメリットがあるでしょう。
4. 家財そのままでお得に売却するコツ
これまでご紹介したように、残置物のある物件は買い手が付きにくく、買取業者による買取でも価格が相場より下がりやすくなってしまいます。
それでは、家財そのままでの売却でもできる限りお得に売却することは可能なのでしょうか？
お得に売却するために重要なのは、買取業者選びです。
買取業者を探すときは、1社に絞る前にまずは複数の業者に査定を依頼し、買取価格を比較することをおすすめします。
業者がそのまま買い手となる買取での売却では、査定価格がほとんどそのまま買取価格になります。
査定は大体無料で行えるため、複数社に依頼し、シンプルに査定額の高さで選択するのも良いでしょう。
中には事前の査定額を高額で提示し、実際の契約段階でそれよりも大きく下がった金額を出してくるような悪徳な業者もいますので、しっかりと査定額の根拠があるかどうかも確認しましょう。
また、買取業者の中には、残置物の中で買取できるものがあれば買取を同時に行ってくれるところもあります。
価値のある家財や貴金属など残っているものによっては買取ができ、その分物件の買取価格が高くなるケースもありますので、そういった点も考慮すると良いですね。
もちろん、査定額は高いけれど業者との相性が悪い、やり取りに不安があるということもありますので、ホームページから実績を確認したりして安心できる業者を選ぶことも重要です。
5. そのまま売却する際の注意点
家財などの残置物をそのまま売却する場合、損をしてしまったり、トラブルを招いたりしないよう注意すべきことがあります。
5-1. 遺品・財産は整理しておく
故人から相続した物件を売却する場合には、重要な書類や相続の対象となるような財産をそのまま渡してしまわないよう、遺品の整理は事前に行っておきましょう。
自分で行うのが難しい、不安がある場合には遺品整理も専門の業者に依頼することができますので、そういったサービスを利用するのもおすすめです。
買取業者によっては専門の家財整理業者などを紹介してくれたり、アドバイスをくれたりすることもあるので、査定時など売却前にその旨を相談してみるのも良いでしょう。
5-2. 価値のあるものは換金しておく
遺品や財産の整理ともつながりますが、家財や貴金属、骨とう品など、価値のあるものは事前に仕分けし、自身で換金しておきましょう。
事前に価値を理解しているジュエリーショップなどでしっかりと確認してもらうと、予想以上の高値で売却できることもあります。
5-3. 空き家の状態で放置しない
物件は、できるだけ早く売却するのがおすすめです。
住んでいなくても、所有していれば固定資産税などの維持費が発生しますし、管理の手間もかかるでしょう。
誰も住んでいない状態で放置してしまうと老朽化も早く進み、不動産としての価値を下げることにもなります。
買取業者であれば業者が買い取った後に修繕を行うため、老朽化の進んでいる物件でも売却は可能ですが、できるだけ高く売却し、維持費で損をしないためにも必要のない物件は早めに売却を考えた方が良いでしょう。
6. 55エステートなら家財そのままでもお得に買取！
売却したい不動産があるけれど、家財が多くあり処分が難しいなど、残置物の処理にお困りの方は、ぜひ弊社55エステートにご相談ください。
不動産買取サービスの55エステートでは、ご自身での処理が難しい家財や家電、倉庫、仏具など、残置物があってもそのまま売却を行っていただけるサービスを提供しております。
お家のお片付けから各種手続きを行ってくれる専門家の紹介、売却、さらには住み替え時の老人ホームへのご入居のお手伝いまでしっかりとサポートを行いますので、安心してご利用ください。
地域の専門業者と緻密に連携し無駄な費用を削減しているため、片付けのコストを抑え、さらに買取を行える不用品は買取もさせていただくことで、家財はそのままにできる限り高額での買取をさせていただきます。
一昔前のボロ屋や連棟住宅、アパートやハイツでもあらゆる物件を最短10日で買取いたします。
スマホやパソコンがあればオンラインからの査定も可能なため、
「売却したい物件があるけれど古くて売れるか不安……」
「家財や不用品の処理をどこからやっていいか分からない」
など、不動産売却でお悩みの方は、まずは無料の査定から、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、家の売却の際にネックになりがちな家財などの残置物ありでの売却について、家財をそのままで家を売却する方法や買取業者の選び方などを詳しくご紹介しました。
買取業者を利用すれば、家財など不用品を置いたままの物件はもちろん、古い物件など、仲介では売却の難しい物件も手間がかからずに売却を行うことができます。
固定資産税などの負担も大きくなるため、できるだけ高く売るためにも早めに売却を考えるのがおすすめです。
相続した物件があり、どうしてよいか困っているという方などは、この記事を参考に、まずは買取業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか？
